特定非営利活動法人 ガン遺伝子治療サポートセンター 治療例

遺伝子治療の治療例 スキルス胃がん

「尊厳あるがん治療 」
著者  阿保 義久 著より
2018年1月10日初版発行
1993年 東京大学医学部医学科卒
東京大学医学部腫瘍外科/血管外科非常勤講師

スキルス胃がん
胃の粘膜の下に広がっていきます。こういった進み方をするがんは、一般に強い線維化を伴って胃壁が硬くなり、胃の弾力性は失われます。 X線検査や内視鏡検査での早期診断が難しく、進行が早く進行すると高率に腹膜へ転移します。

また確定診断がついたときには手術適応とならない場合が多く70%の人ががん性腹膜炎(腹水貯留や腸管閉塞)が原因で亡くなります。切除できたとしても5年生存率は10%程度で、予後は不良です。

Hさん 60代 男性
2007年3月に体重
減少により検査を受けたところ早期胃がんと診断され、同年5月に総合病院で胃全摘手術を受けました。 術後の病理検査によりスキルス胃がん、 ステージ4と診断されました。

6月より抗がん剤治療を開始。 その後抗がん剤治療を継続していたのにもかかわらず2009年3月から腹部の張りと痛みを自覚。 PRT-CT、大腸内視鏡検査で大腸原発ののがんと診断され、開腹手術を受けたところ大腸原発ではなく、 スキルス胃がんの転移による大腸性狭窄と判明。
肝臓にも転移性病変があったため根治手術は望めず姑息的手術となりました。

それまで複数の抗がん剤治療を経験し、副作用に苦しんでいたので、副作用が少ない有効な治療を受けたい、 とのことで遺伝子治療の効果と限界ついても理解され、遺伝子治療を選択されました。

転移した横行結腸に2か所に10cm弱の狭窄があり、肝臓の転移も認められました。 ご本人も、悪心、吐き気、排便困難などの症状を訴えておりました。

狭窄部位に遺伝子治療剤を直接注射で投与しました。 1週間に1回の ペースで3回治療を実施したところ、腹部のしこりが柔らかくなり、食欲が改善し、食事の改善傾向を示しました。

それまでは、症状が悪化していたことを考えれば遺伝子治療が功を奏していることは明らかでした。 遺伝子治療を4回実施した頃、CT検査を行い3か月前の所見と比較したところ、増大傾向にあった病変が変わらない状態でした。

食欲も改善し、減少していた体重も徐々に増加傾向になり、患者さんは遺伝子治療の継続を希望しました。 4回を1クールとして2 クールの治療を繰り返しました。 結果、2 クール計8回の遺伝子治療により、固形物が無理なく摂取できるばかりか食欲が改善し体重も安定しているとのことで、 ご本人の希望で暫く治療を休止する方針となりました。

半年ほど病状は安定していたようですが、諸事情により、その後大学病院を受診しました。

結果、将来、腸閉塞を起こす リスクはないとは言えないことから、 人工肛門の手術を大学病院で受けることになりました。

画像検査では6か月前と病変はそれ程変化がありませんでした。遺伝子治療の効果でがんの進行は止まっているようでした。

術後落ち着いてからまた遺伝子治療も再開することになりましたが、大学病院での治療を継続するために抗がん剤治療も併用することになりました。

しばらく、遺伝子治療と抗がん剤治療を併用されましたが、本人曰く、「遺伝子治療の後は一時的な発熱はあるが、その後体調は改善する。 一方抗がん剤治療はその後しばらく、倦怠感や吐き気が強く苦しい不自由な生活を余儀なくされる。」とのこと。

「抗がん剤治療は利益の部分もあるから、受けていた方が良いと言えうことは理解しているが治療の後、体感として改善している感じが無い。 せめて結果として延命に繋がれては良いが、身体が良くなっている体感が無い。」

この患者さんは抗がん剤治療を受けざるを得ない状況になり相当に苦しみました。 そして、遺伝子治療に抗がん剤治療を併用してから、半年後にお亡くなりになりました。

場合によっては抗がん剤治療と遺伝子治療を併用することにより治療効果が得られることもあります。 この患者さんは、抗がん剤治療による副作用で苦しみました。 それが、遺伝子治療を開始した理由でした。

だだ、大学病院での治療を継続するには抗がん剤治療を受けざるを得ませんでした。 遺伝子治療のみで継続していたら・・・

後悔は先に立ちませんが、スキルス胃がんで長くて余命1年と宣言された患者さんが、 3年弱ほぼ自立して日常生活を全うされたわけです。

遺伝子治療の可能性を再認識できました。 Hさんは遺伝子治療を開始した初期の患者さんです。 当時としては、薬剤の投与頻度や投与量が脆弱だったことは否めません。

しかし、それでも相当の治療効果があったことを改めて感じています。 正規の遺伝子治療剤はその後も9回大きな改良を加え、現在ではより高い治療効果が望めるようになりました。 そのことも付け加えておきます。

遺伝子治療の治療例 乳がん

尊厳あるがん治療 」
著者 阿保 義久 著より
2018年1月10日初版発行
1993年 東京大学医学部医学科卒
東京大学医学部腫瘍外科/血管外科非常勤講師

乳がん
しこりとして発見される前に、乳房の周りのリンパ節や、別の臓器(骨、肺、胸膜、肝臓、脳など)に転移して見つかることがあります。乳がんの種類や性質によって、広がりやすさ、転移しやすさは、異なります。

また転移した臓器によって症状はさまざまで、症状がまったくないこともあります。 乳がんの領域リンパ節は腋窩リンパ節、内胸リンパ節、鎖骨上のリンパ節です。領域リンパ節以外のリンパ節に転移している場合は、遠隔リンパ節転移といい、他臓器への転移と同様に扱われます。

Yさん 60代 乳がん手術後、肺転移・肝臓転移・骨転移

2015年3月、大学病院で左乳がんに対して乳房全摘手術を受けました。 ところが1年後の2016年3月に肺をはじめ多発転移が発見され、化学療法と ホルモン療法を受けてきましたが症状は改善せず進行してきているので、遺伝子治療を受けたいとの事でした。

治療は多発転移のため全身がターゲットなので点滴治療のみで行うことにしました。 2週間後の2回目の治療に訪れた際には「元気が出てきた。食欲もあり、がんであることを忘れている。 体調も良い」と大喜びでした。

まだ治療は始まったばかりで、治療効果判定をするには時期尚早でしたが、少なくてもつらい副作用は全くなく、治療後自覚症状が改善傾向にあるので安心して治療を継続することにしました。

3回目の遺伝子治療を受けに来院した際には腫瘍マーカーも改善し大学病院の担当医も大変驚いているとのことで、1~2週間に1回の間隔で8回は治療を行うことにしました。 予定通り8回の治療を終了して、治療効果判定目的にCT、MRI,骨シンチ検査を大学病院で実施したところ、 肺転移・肝臓転移・骨転移すべてが劇的に改善しておりました。

遺伝子治療開始後2か月で症状が大幅に改善し、 転移病変が検査画像上、消失ないしは縮小傾向を示したのです。 今後は1~3か月を周期に遺伝子治療を継続することにしました。

2017年5月治療を開始して4か月を経過した時のことです。大学病院で担当医の進めで再度抗がん剤「 タキソテール」の投与を始めました。投与後は体調を崩してしまうとの事でした。

化学療法で使用している抗がん剤「 タキソテール」は標準治療薬の一つなので副作用が強くなければ使用する意義は大きい薬剤です。 当座は、化学療法を休止するか、投与量を減らす、投与間隔を空けるなど、副作用を最小限に抑える工夫が必要でしょう。

遺伝子治療はしばらく1~2か月を周期に継続的に投与することになりました。

遺伝子治療の治療例は随時お知らせ致します。

遺伝子治療薬RT181は保険適用になっておりません

がんの先進医療は様々ありますが、国内の遺伝子治療薬は治験の段階です。
希望される方のすべてが受けられるわけではありません。

遺伝子治療薬RT181(cdc6)「核酸活性タンパク複合体」はアメリカで開発され、中国で製造承認された薬剤です。

2006年、日本でガン遺伝子治療サポートセンター主導により最初の遺伝子治療が行われました。

※遺伝子治療薬RT181は、海外の政府系医療機関が安全性と効果を確認して承認したにもかかわらず、日本では厚生労働省の保険の承認が得られなく保険適用になっていない薬剤です。

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